- まえがき
- 始発駅パーツ
- 業務放送「○○行きです」
- 「お降りのお客様は、~」
- 運賃・切符収受放送
- 英語放送(鹿児島中央のみ)
- 竜ケ水通過放送
- 鹿児島中央到着前 直通列車専用フレーズ
- 乗換放送
- 日豊本線 鹿児島到着前 乗換注意喚起案内フレーズ
まえがき
しばらく放置していたブログをこのままほったらかしにしておくのもマズイと思ったので、なんか書きます
駅の放送の沼ってわりとよく語られがちですけど、車内放送の沼ってそんなに聞かないですね*1*2
鹿児島に結構な沼がありますよ
というわけで鹿児島地区の817系ワンマンの色々な付帯放送を紹介します
ここでいう鹿児島地区というのは、日豊本線・鹿児島本線の都城~鹿児島中央~川内の区間を指しています
また以下の情報(2022年3月10日現在)は古くなっている場合があります
情報が少ないのでどうしても憶測の部分が多いです
あとメモ感覚で乱雑に書いてしまったのでたぶん誰にも伝わりません
始発駅パーツ
面白いのが「○○発」のパーツを業務放送に限らず、発車前、さらには始発駅発車後にもアナウンスします*3
なので全国と比べても収録難易度はべらぼうに低いです やったね
業務放送「○○行きです」
「業務連絡 この放送は □□発 ○○行きです」
乗客向けの放送では「○○行き ワンマン列車です」ですが、業務放送に限り「○○行きです」のパーツを拝めます
また、鹿児島本線⇔日豊本線を直通する列車(鹿児島中央で列車番号が変わる列車)の場合、業務放送では行先にかかわらず決まって「鹿児島中央行きです」と流れます
ex) 川内発 宮崎行きワンマンの場合(収録日:2020.03.06)
要はA駅→鹿児島中央→B駅の列車では、まずA駅発→鹿児島中央着のROMが設定され、鹿児島中央到着後に鹿児島中央発→B駅着のROMが設定し直されるということです
「お降りのお客様は、~」
「お降りのお客様は、お忘れ物のないように、ご注意ください」
収録日:2020.03.04
うれしそう
「お降りのお客様は、足元に、ご注意ください」
収録日:2020.03.02
「お忘れもの」と「足元」を使い分ける基準が分からない
そもそも流れないパターンもあります(国分、鹿児島、鹿児島中央など)
「お降りのお客様は、列車とホームの隙間が、空いているところがありますので、足元に、ご注意ください」
収録日:2020.03.02
都城8時24分発鹿児島中央行きの霧島神宮で確認 他の列車だとどうなるのかは知りません
運賃・切符収受放送
複雑すぎて途中でさじを投げました 消すのも癪なので放っておきます
車内精算を行わない場合
鹿児島本線内だけでも少なくとも8種類あることを確認しています
鹿児島本線の鹿児島中央~川内だけで聞ける、運賃きっぷ収受の放送8パターン
— 清太郎 (@ArchivE_NcaxaR) 2020年5月30日
③と⑤、④と⑥は簡易委託かそうでないかで使い分けてるんだと思うが、わざわざそうする意味は無いと思う pic.twitter.com/yZq26xLCU4
①:錦江、竜ケ水
⑦:鹿児島、鹿児島中央
⑧:隼人
でした
ちなみに都城8時24分発の鹿児島中央行きでは、西都城・霧島神宮は⑦です
条件不明ですが、姶良や鹿児島中央ではどれにも属さない放送が聞けることがあるようです これも南宮崎以遠発が条件ですか?
↓姶良
↑あと国分、隼人では宮崎地区の放送が使われてますね
↓鹿児島中央(収録日:2020.03.06 延岡(南宮崎からワンマン)→鹿児島中央行き)
車内精算を行う場合
次駅放送(鹿児島型)
収録日:2020.03.02
「○○では、後ろの車両のドアは開きませんので、お降りのお客様は、前の車両に、お移りください」
到着前放送(鹿児島型)
収録日:2020.03.02
「お降りのお客様は、前の車両の、運転席後ろのドアを、ご利用ください。整理券と運賃、または、乗車券を、運転手にお見せの上、運賃箱にお入れください。定期券のお客様も、はっきりと運転手にお見せください」
次の鹿児島地区における宮崎型*4っぽい放送ですが、不確定事項が多いので眉唾で聞いてください
これも南宮崎以遠始発のワンマンで流れるんじゃないかと勝手に想像してます*5 実際は全く分かりません(既に別のタイプに更新されているとかありそう)
次駅放送(宮崎型?)
「○○では、後ろの車両のドアは、開きません」
到着前放送(宮崎型?)
工事中
英語放送(鹿児島中央のみ)
2020年度ダイヤ改正から聞けるようになったんですか?
次駅放送
収録日:2022.02.18
“Welcome aboard. The next station is KAGOSHIMA-CHŪŌ station. Passengers can exit from the nearest door. Thank you.”
(ご乗車ありがとうございます。次の停車駅は鹿児島中央駅です。お近くのドアからお降りいただけます。)*6
到着前放送
収録日:2022.02.18
”Thank you for using this JR Kyushu train. We will arrive at KAGOSHIMA-CHŪŌ station shortly. Passengers can exit from the nearest door. Thank you.”
(JR九州をご利用くださいまして、ありがとうございます。まもなく、鹿児島中央駅に到着いたします。お近くのドアからお降りいただけます。)
竜ケ水通過放送
竜ケ水通過のワンマンは1日5.5往復*7なので、実は狙わないと意外と記録しづらい放送だったりします
基本ver
収録日:2020.03.06
「竜ケ水には停まりませんので、お乗り間違えの無いようにご注意ください」
発車前や始発駅発車後などで流れます
鹿児島到着前ver
収録日:2022.02.18
「また、この列車は、鹿児島を出ますと、次の竜ケ水には停まりませんので、ご注意ください」
重富到着前ver
収録日:2020.03.06
「この列車は、重富を出ますと、次の竜ケ水には停まりませんので、ご注意ください」
「この列車は」のパーツは「この列車は ○○行き ワンマン列車です」のパーツと同一です
鹿児島と重富で若干文面に違いが見られます
鹿児島中央到着前 直通列車専用フレーズ
鹿児島中央から先、鹿児島本線⇔日豊本線へと直通するワンマン列車にのみ用意された特殊なフレーズ
「なおこの列車は、引き続き [日豊/鹿児島]本線経由 ○○行き列車となります」
「なおこの列車は」の部分は全フレーズで共通のパーツになっており、それ以降のフレーズは行先ごとに全て異なります(「引き続き~○○行き列車となります」まで含めて一つのパーツになっている)
定期では5種類が存在します
川内行き
収録日:2020.03.02
1日4本の設定の内2本がワンマンでの運転
5種の中での収録難易度は一番緩い?
都城行き
収録日:2022.02.18
20年度まで1日1本だけでしたが、21年度から平日限定で伊集院発が1本増えました
宮崎行き
収録日:2020.03.06
川内8時3分発の1本のみ
これは私事ですが、実は当初は収録する予定はなかったんですけど、寝坊して旅程が飛んだ結果たまたまこの列車に乗ることになりました
国分行き
収録日:2022.02.18
鹿児島中央から先に直通する国分行き自体は1日3本設定されていますが、ワンマン列車は1日1本のみです
事前に調べておかないと痛い目を見ます
22年3月時点では川内10時26分発が唯一です
伊集院行き
収録日:2022.02.18
運行されるのが平日限定かつ国分を早朝5時45分に発車する1本のみ
収録難易度は5種の中で最も高い
国分駅から徒歩13分でネットカフェにありつけるのが救い?
乗換放送
これは自明ですが、乗換駅では乗換放送が流れます
鹿児島中央到着前
標準ver
収録日:2022.02.18
「鹿児島中央からお乗換のお客様は、駅の放送案内にご注意ください」
この「駅の放送案内にご注意ください」のパーツは他駅でも使われています
条件が分からないver
収録日:2020.03.06
「鹿児島中央からお乗換のお客様は、駅の、放送案内にご注意ください」
上の標準verと若干違いが見られます
条件がわかりません
これは延岡発(南宮崎からワンマン)の列車で収録した音声です(鹿児島中央行き最終列車)
他の音声で唯一確認できたのが以下の動画(宮崎発)なんですが、南宮崎以遠始発の場合に流れる可能性があるんですか?
で、ここからヤバイんですが、かつては鹿児島中央から先へ直通するワンマンの場合、より詳細な放送パーツが使用されていました
現在は全て上記の標準verに統一されたと思われます*8
鹿児島本線直通ver(現在不使用)
収録日:2020.03.02
「鹿児島中央からお乗換のお客様で、新幹線乗換、および、指宿枕崎線 谷山・指宿方面へお越しのお客様は、駅の、放送案内にご注意ください」
日豊本線直通ver(現在不使用)
収録日:2020.03.06
「鹿児島中央からお乗換のお客様で、新幹線乗換、および、日豊本線 特急列車ご利用のお客様、また、指宿枕崎線 谷山・指宿方面へお越しのお客様は、駅の、放送案内にご注意ください」
で、ここからが相当に曲者でして
直通verのフレーズですが、なんと行先ごとにパーツが全て違う疑惑があります
日豊本線直通verで検証してみましょう
上の音声は2020年3月(ダイヤ改正直前)に宮崎行きで収録したものです
で、以下の動画は2017年に記録されたらしい都城行きの音声です
聞けばわかると思いますが、「鹿児島中央から~ご注意ください」まで含めて、全体的に声の調子が違うことが分かります
あくまで憶測にすぎないのですが、要するに川内行き、宮崎行き、都城行き、国分行き、伊集院行きでそれぞれ異なるパーツを使っていたのではないか ということになります 知らないほうが幸せなときってありますね
🤔「17年から20年の間に放送が更新されただけでは?」
A. それは考えにくいです
これは2014年12月に記録されたらしい宮崎行きの放送です
2020年3月に収録された宮崎行きの音声と発音が全く同じことが確認できます
川内到着前
収録日:2020.03.04
「川内から、新幹線乗換のお客様は、駅の、放送案内にご注意ください。また、肥薩おれんじ鉄道ご利用のお客様は、ホーム足元の、オレンジの矢印に沿って、お進みください」
「川内から~お進みください」まで含めて一つのパーツになっている?
隼人到着前
収録日:2020.03.02
「隼人から、肥薩線 吉松方面へのお客様は、お乗換です。駅の放送案内に、ご注意ください」
この「駅の放送案内にご注意ください」のパーツは他駅でも使われています
日豊本線 鹿児島到着前 乗換注意喚起案内フレーズ
鹿児島が乗換駅と勘違いする人が出ないように、鹿児島中央で乗り換えてねという放送が流れます
かつては少なくとも3種類の放送があったことを確認していますが、現在は全列車で標準verに統一されたと思われます やっぱり20年度のダイヤ改正からですか?
標準ver
収録日:2022.02.18
「九州新幹線、鹿児島本線、指宿枕崎線へお乗換のお客様は、鹿児島中央でお乗換ください。鹿児島を出ますと、次は、鹿児島中央に着きます。お降りのお客様は、足元と、開くドアにご注意下さい。」
鹿児島本線直通ver(現在不使用)
収録日:2020.03.02
「九州新幹線、指宿枕崎線へお乗換のお客様は、鹿児島中央でお乗換ください。(以下同文)」
そのまま、鹿児島本線に直通する列車に限りこの放送を聞くことができました
「九州新幹線~お乗換下さい」までが一つのパーツになっています
新幹線運行終了後ver(現在不使用)
収録日:2020.03.06
「鹿児島本線、指宿枕崎線へお乗換のお客様は、鹿児島中央でお乗換ください。(以下同文)」
日豊本線下りの最終列車限定で聞くことができました
仮に標準verに統一されなかったとしても、終電発車時刻の繰り上げで接続列車がなくなっているので、どちらにしろ聞くことはできません
「鹿児島本線~お乗換下さい」までが一つのパーツになっています
*1:私は特急すずらんの車内放送が長すぎて到着するまでに全部流れないとかいう話しか知りません
*2:JR九州の特急車内放送(改悪前)は沼と言えるんですか???
*3:指宿枕崎線、肥薩線、吉都線に関しては、始発駅発車後に始発駅パーツは流れません
*4:延岡~西都城間のワンマンで使用されている放送を私が勝手にこう呼んでいます 一見、鹿児島型と変わらないように見えますが一部のパーツやフレーズの組み合わせが違います
*5:逆に鹿児島中央発で都城以遠に向かう列車では、宮崎地区でも鹿児島型っぽい放送が流れるとかなんとか
*6:どうでもいいんですけど、英文の締めくくりのThank youって普通訳さんよね???
*7:時刻表でワンマンかどうかが公表されていた2020年時点の情報