九州のごみすてば

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あああああ

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【UndoFishイージング】AviUtlにありがちな残念なイージングを撲滅したい

見ていてモヤモヤします

イージングの最後にピタッと止まる感じのやつ、もうやめませんか? やめましょう

俺はやめた

 

この記事はAviUtl Advent Calendar 2022に参加しています

←【17日目】お前らはフレームバッファのことを何も分かってない - /ePi

【19日目】→合成フォントスクリプトを作成しよう - per_terra's Public Project

 

お前は誰だよ

でんちゃの放送や写真を刻んで遊んでいます

 

 

【!】私のAviUtlはプラグインをいろいろぶっ込んで魔改造してあるので、画面の構成が普通じゃないです 迷わないようにしてください

 

UndoFishイージングをそのまま使うな

全てのAviUtlユーザーが一度は入れたことがあるであろうUndoFishさんのイージング

これです 使ったことがありますね

 

(見慣れているのは左だろうけど実は番号が間違ってたりする)

上の映像はお前らが好きなやつ23番イージング 

 

これを使って失敗しているケースが多すぎる

まあ楽といえば楽なんですが、使い方を間違えると大けがします

 

よくない例→https://www.nicovideo.jp/watch/sm35393462

当時は若く、UndoFishイージングが必要でした(敗北)

 

素の状態だとクセが強いんですよね

例えば4の倍数のeaseInOutとか、真ん中あたりで減速から加速に変化しているせいで死ぬほど使いにくいです

動きも洗練されてないですね

 

また既に用意されているイージングを使うということは、自然な動きになるよう細かく微調整することが難しいということでもあります

 

これはスクリプト作者のUndoFishさんを批判しているわけではなくて、使い方の問題を指摘しています

手軽さと応用のしやすさはトレードオフです

 

じゃあどう使うの

直線移動を足しませんか???

 

右から左に動く星型の図形を用意して、UndoFishイージングの23番をかけました

 

そこで「メディアオブジェクトの追加」→「フィルタ効果の追加」→「基本効果」→「座標」を選択して

UndoFishイージングをかけたオブジェクトの直下に配置

 

青緑色をした座標のメディアオブジェクトに、値をお好みで入れてやる

x座標を左方向に23だけ動かしてみます

これでイージングに直線移動を合成することができました

 

↓前半は素の場合、後半は直線移動を足した場合

直線移動じゃなくて、イージングをさらに合成してもいいですね

 

Q. 面倒くさい

A. 拡張ツールバーを使え

 

飛ぶぞ


ちなみにイージングに限らずこの青緑色のメディアオブジェクトを活用してやると、複雑な動きをさせたいときにオブジェクトの中間点が邪魔であ゛ア゛ア°ッ!!ということが発生しないので幸福度が高まります

その代わりタイムラインはかさばりますが、上のメリットを帳消しにするほどのデメリットではないはずです(メリットがデカすぎる)

 

でもベジェでやってください

お願いします 頼むから

 

なぜ→上の手法では斜めの移動ができません

そして回転や拡大などとの併用もできません

 

→いややろうと思えばできるんだけど、まず現実的ではないです

めんどくさいね マネしてもいいけどあまりオススメしません

なのでベジェ曲線を使って自分でイージングをカスタマイズしてしまおうというお話

 

Curve Editorのここがすごい!

革命が発生しました

 

記事を書くにあたって、みまらかさんのCurve Editorというものを教えてもらいました

即座に乗り換えました(ちょろいオタク)

→記事公開日にCurve Editorの正式版がリリースされました どんな偶然???

 

詳しい使い方までは説明できないので各自で確認してください

ちなみにそれ以前は93さんのマルチベジェ軌道を使っていましたが、一部のアニメーション効果と相性が悪いのが問題でした

 

このように自分の好きなようにイージングを調整できます

UIがかっこいい

 

タイムライン上ではなく、専用のウインドウでイージングの設定ができます

→カスタムオブジェクトを別途用意する必要が無いので、タイムラインの邪魔になりません

→そしてAviUtlを起動する度に毎回カスタムオブジェクトを参照しにいく手間もありません*1

 

→しかも制御点の動作がヌルヌルです

下はマルチベジェ軌道とCurve Editorとの比較

解像度の高い画像ファイルそのものに回転ブラーをかけた*2クソ重い状況下でも、数秒待機時間が発生することを除けば非常に快適

 

特筆すべきは、エディタからトラックバーにD&Dするだけでイージングの設定ができてしまいます

→私は最小構成のAviUtlでもできませんでした どうして…

→バージョン更新で修正されました!!!

 

編集モードには「ベジェ」「ベジェ(複数)」「振動」「バウンス」の4種類があります

それぞれの効果は見ればわかります

特に「ベジェ(複数)」モードではマルチベジェ軌道のように制御点を複数設定できます 上位互換では?

 

最初からこれでよかったじゃん

 

一つのイージングの調整には最低10分かかる

適当にUndoFishイージングで動かしてたけど、もう卒業しよう!と決意したそこのあなたに悲しいお知らせがあります

ベジェ系のイージングは微調整がマジで沼ります

 

音MAD作者の一日

「起床→ベジェ曲線とにらめっこ→エンコードして動きを確認→ベジェ曲線とにらめっこ→無限に繰り返す→就寝」

納得がいくまで調整を何度も繰り返しましょう どう転んでも地獄ですね

 

あ、拡張編集RAMプレビューは使わない方がいいですよ 出力結果が若干異なったりで動きを確かめるうえでは実はアテになりません

都度エンコードした方が正確 ハードウェアエンコードができると強そう

 

私の場合、個人的に納得がいく動きが作れるまでに最低でも10分はかかります(だいたいエンコードのせい)

そこまで来るともはやただの自己満足では←それはそう

 

永井産業

・UndoFishイージングはそのまま使わない、なにかしら直線移動やイージングをさらに足すこと

・そんなことするくらいならベジエ曲線で自らイージングを調整した方がいい

結局は楽なイージングのやり方なんてない

 

今、UndoFishイージングを素で使っている……良い子は、

 

やめようね!

 

【余談】画面は常に動かし続ける

止まるんじゃねえぞ

(よくよく考えると音MADに限った話かもしれない)

 

Q. なんでピタッて止まってる感じが嫌なんですか?

A. 全体の流れがぶった切られたり、勢いが削がれるような気持ちがするので

 

Q. わからない

A. それではこちらをご覧ください

前半と後半、印象が全然違いますね 違うと言ってください

 

何をやったかと言うと、「喜々津」がくるくる回るやつを、動きを止めずにスムーズにしました

それと後ろの背景(長崎駅構内)を、直線移動を合成することでイージングの後も微妙に動いてるようにしました

 

わちゃわちゃ系の音MADにおいては、映像の動きが止まったり不自然になると視聴者は違和感を覚えて「ん?」となります(主語を広げない)

なのでイージングに限らず、映像には連続性を持たせるよう細心の注意を払うべきです

 

当然あえて動きを止めたり流れをぶった切る演出・表現技法も普通にあります、何でもかんでも動きを繋げろと言いたいわけではありません

TPOを弁えましょう

 

【余談】ブログ更新をさぼるな

最近卒論を書き終えてようやく自由になれたんです お兄さんゆるして

新作は1月頃に出せれば

 

*1:エンコードが終わった後にイージングが適用されていないことに気づいて中指を立てることもないです やったね

*2:普通は軽めのオブジェクトとかフレームバッファにかけるものです